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フランケンレビュー:『Brutal Legend』
メタルの世界をテーマにした期待の洋ゲー『Brutal Legend』。つい先日北米で発売されKotakuでもレビューされましたが、ほかのメディアでの評価はどうなんでしょう?
Kotaku名物フランケン(切り貼りという意味)レビューでまとめてどうぞ。
本作の生みの親であるユーモアたっぷりののティム・シェイファーさん、メタルで知られるゲストミュージシャン達、そして主人公を演じたコメディ俳優のジャック・ブラック。この組み合わせなら面白いこと間違いなしですが、果たしてゲームとして遊んだときに面白いのかが気になるところ。
点数だと各所こんな感じです。

点数だけだと評価が分かれているのが気になるところ。なので『Brutal Legend』に対する各所の本音をどうぞ。
ゲームの最初の数分だけで本作のデベロッパーであるDouble Fineがいかにヘヴィーメタルを愛しているかがわかります。ジュダスプリーストの曲に感化された13歳の少年が妄想したようなバイオレンスでセクシーで粗暴なメタルに対する敬意を感じますね。ヘヴィーメタルは自身に対して真剣になりがちですが『Brutal Legend』ではそんなことはありません。悪魔的なこと、SMファッション、クルマフェチ、ドルイドに対する勝手なステレオタイプ、ウルトラマッチョなバーバリアンウォリアーといったものすべてを極限まで馬鹿らしいほどに誇張しています。ばかばかしいおふざけとカッコよさが同居している、それこそが『Brutal Legend』最大の長所ではないでしょうか。
『Brutal Legend』のストーリー設定(ジャック・ブラック演じるヘビメタ裏方ローディーがヘビメタアルバムのジャケ写をベースにした平行世界に送られる)からただのドタバタコメディになると思っていました。しかし蓋を開けてみると見事なまでに構築された愛と死の人間的な物語が繰り広げられるので次に何が起こるのか知りたいがために遊び続けてしまいました。しかし、しばらくするとストーリーだけがこのゲームを遊ぶ理由になっていました。ストーリーはきっちりとまとまっているのですが、肝心のゲームプレイにまとまりがありません。さまざまなジャンルのゲームプレイが展開されるのですが、どのゲームプレイも成功しているとは言いがたいです。すばらしいストーリーを生かすためによりシンプルなゲームデザインであるべきでしたが、これではあまりに複雑すぎます。
メインとなるストーリーに織り込まれていたのは驚くほど手の込んだリアルタイム・ストラテジーでした。旅の途中に出会う仲間達はRTSでは伝統的なユニットの数々として機能し、自らの足、または車で移動するフィールドはキャプチャースポットやチョークポイントで構成されたスマートなアリーナとなります。デベロッパーのDouble Fineが数々の要素からゲームをより長続きさせ、ゲームの二面性(アクションとRTS)が形づくっていくところは魅力的です。以上を踏まえた上で、単純なアクションを期待していたゲーマーは軍隊をリードしていくRTS型ゲームプレイに苛立ちを覚えるかもしれません。
『Brutal Legend』はビジュアル面に関してもなかなかすばらしいです。さすがに『アンチャーテッド2』のような次世代エフェクトは実装していませんが。エディのギターからほとばしる稲妻から、厚化粧過ぎるジェネラル・ライオンホワイトの顔まで、すべて自分が実際に『Brutal Legend』の独創的な狂気の世界にいるかのように感じました。ボヤけたテクスチャーや小さなグラフィックの欠陥に直面することもたまにありましたが、クルマで崖を飛び越え、スパークプラグ虫の大群を掻き分けて爆走するころにはそんな小さなことは忘れているでしょう。
他のティム・シェイファー作のゲームのように、『Brutal Legend』の根底にあるのはストーリーです。そして最初はシェイファー氏のゲームにしてはストレートすぎるストーリーだと見せかけて、後に話は思いもよらないほど紆余曲折します。終盤では『Brutal Legend』が我が家で、ストーリーなしでは我が家が空っぽだと感じるでしょう。パラレルワールドに旅したオールドスクールメタルのローディーの話にあまり期待はしていないかもしれませんが、最終的にリアルタイムでキャラクター達からこれほどまでに魅力を引き出すDouble Fineによる脚本、演出、パフォーマンスは至高です。
『Brutal Legend』はプロデューサーのティム・シェイファー氏のウィットと魅力的なキャラクターたち、そしてメタルに対する愛情を、下手をすれば失敗してしまうようなジャンルのブレンドで表現している、一度は体験してほしいゲームです。
『Brutal Legend』の日本での発売は未定ですが、遊んでみたいという方は輸入版を探してみては? PS3のソフトはリージョンフリーですし、Xbox360のアジア版ソフトなら日本版の本体でも動作しますよ。
Mike Fahey(原文/ニール太平)

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