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タイのギャルゲー、日本語体験版をプレイしてみた(動画あり)

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サワッディー・カップ! 微笑みの国からやって来たギャルゲーは、果たしてどんな内容か?

先日の「恋愛ゲームキャラに見るお国柄の違い」でもちょっと触れられていましたが、タイの人たちが作ったPC用ノベルゲーム『Re Angel』の日本語体験版がリリースされています。体験版なのでもちろんフリー。

いわゆる「オタク文化」や「ジャパニーズゲーム」独特の表現が海外でどう受け止められているか、欧米や中国・韓国・台湾での実情はけっこう目にします。が、同じアジアでもタイの場合はあまりニュースが入ってこないもの。敬虔な仏教徒が多い微笑みの国・タイ王国で、いわゆる「ギャルゲー」が作られるというのもなんだか不思議な感じがしますが、今回リリースされた日本語体験版を実際に遊んでみて、正直なところ驚きました。どこに驚いたかというと、その違和感のなさ。詳しくは続きをどうぞ。
 

 
さて、『Re Angel』はタイの同人ゲーム制作サークルStudio GUによって鋭意制作中のPC用ゲーム。彼らが2007年にリリースした『Angel's Tale』のセルフリメイクであり、発展形的な位置付けの作品だそうで、本年中にタイ語版を完成させてタイの同人誌即売会などでの頒布を目指しているとのこと。

デモムービーが公開されるやYouTubeやニコニコ動画で日本人にも話題になり、その声を受けて日本語版公式サイトの公開、そして待望の日本語体験版のリリースと、一部ではすでに有名な『Re Angel』。まずはデモムービーをご覧ください。

 

 
ちょっと絵のタッチが独特(というか、なんだか懐かしい)ではありますが、サビのメロディーがスローテンポで流れるイントロ、そこにタイトルロゴがかぶさるタイミング、モーショングラフィック調のキャラ紹介、曲にあわせてテンポよく切り替わるゲーム中のイベントCG......などなど、これはまさに日本製ギャルゲーのデモムービーの文法です。タイ語が出てくる以外は、日本の同人サークルの新作と言われても納得してしまうのではないでしょうか。

では、公式サイトのストーリー紹介を引用してみます。

主人公、プラートは生まれつき「この世に在らざるもの」を見る能力を持つ青年。
ある日、彼は自身が天使「ナンファ」と妖魔「ピーサート」の争いの渦中に居ることに気付く。

―――この世の総てを司る運命の法理、「ラボーブ・チャタカム」を巡る闘い。


鍵を握るのは、彼自身。
行動を共にするのは、4人の少女。

やがて彼は、自身の大きな運命と向き合うことになる。

タイ語の固有名詞が見慣れない感じではありますが、どうやら特殊な能力を持った主人公が、女の子たちとともに天使と悪魔の戦いに巻き込まれる、というお話のようです。ふむふむ。

体験版ですのでストーリーの導入部分で終わり、この後の壮大な展開がどうなるのかはまだよくわかりません。じゃあ実際に遊んでみてどうだったかというと、翻訳のレベルが非常に高いというのもあるでしょうが、「プラート」「ファー」「カンラヤー」「アッチャラー」というような登場人物たちの名前以外は、「海外製のゲームをプレイしている」という感覚をほとんど抱きませんでした。この違和感のなさは驚きです。

 
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お兄ちゃん大好きっ子の妹」「メガネ・ポニーテール・ツンデレのうえに一人称が『ボク』の同級生」「謎めいたお姉さんタイプの先輩」「隣に引っ越してきた美人姉妹」というとてもわかりやすいキャラクターたちや、彼女たちとの平和な日常から始まり、何やら人外のものたちの存在が徐々に匂わされていくという「新伝綺」「現代学園異能」ジャンルのライトノベル的展開などなど、最近の日本製ギャルゲーに触れたことのある方ならすんなりと物語の世界に入っていける内容です。なにしろ妹がお兄ちゃん(=プレイヤー)を起こしにくるところからゲームが始まるのです。ちょっと言葉は悪いですが、このてのゲームのテンプレートに忠実なつくり、と言えばいいでしょうか。

逆に言うと「タイならではの異国情緒溢れるゲーム表現を見たい」という方......極端な例ですが、映画『マッハ!!!!!!!!』のような......にはもしかしたらちょっと物足りないかもしれません。ただ、タイならではの社会事情や文化を伺えるようなセリフもあり、本作に添付されている「リィどみぃ.txt」ではそのあたりの事情を翻訳者の方が解説してくれています。ゲーム本編をプレイする前に読んでおくといいかもしれません。それと、この解説では触れられていないことですが、登場する女の子たち(大学生という設定)が日本の一部男性のあいだ俗に「ぱっつん」と呼ばれている制服を着ている、というのがタイ製ゲーム独自の表現と言えるでしょう。白い無地のブラウスに黒いタイトスカートが基本の女子大生用制服なんですが、着こなし方によって妙に身体の線が強調されるんですよね...。


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まあそんなおっさん臭いトリビアはともかく、無料の体験版ですのでぜひ公式サイトからダウンロードしてプレイしてみてほしいです。念のため付け加えておきますが、公式サイトでもインフォされているように、タイでは性的な表現物の製造・販売が禁じられているため、本作には18禁のアダルトな要素はありません。どなたでも安心してプレイできます。完全版の日本でのリリースは未定ですが、ここはぜひとも期待したいところ。Studio GUと翻訳スタッフの皆さん、陰ながら応援させてもらいますよ!


[Re Angel(日本語公式サイト)]

(マコ小林)

 

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