「テロリストとして人を殺すゲーム」:『MW2』を米Foxのニュース番組で議論

掲載日時:2009.11.12 20:00  

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『MW2』をめぐって大人げない争いが勃発。

アメリカの朝のニュースショー「Fox&Friends」で、『Modern Warfare 2』の暴力性について「フェアでバランスのとれた」議論が交わされたとの事です。

今回の論者はSlash Gamerの編集者/創設者であるジョン・クリステンセンさんと、Common Sense MediaのCEO/創設者のジェームズ・ステイヤーさん。番組ホストと共に論議をします。

開始早々番組、司会者が

あなたがテロリストとして人を殺すことのできる人気の新作ゲーム

として『Modern Warfare 2』を紹介。この時点で「フェアでバランスのとれた」議論が起きえないであろう事は想像がつきますが...。
 

 

司会者:このゲームは行き過ぎなのでしょうか? フェアでバランスのとれたディベートを行います。
 
ジム、あなたによるとこのゲームには問題があるそうですが?

ジム(ジェームズ・ステイヤー):このゲームは主に大人向けで、よくできたゲームではあります。しかし、ビデオゲームの暴力性と子供とに関連があるということは疑いようがありません。

司会者:ジョン、このゲームでは基本的にテロリストになって、人々を殺すんですよね。とてもリアルですし。

ジョンテロリストになるわけではありません。プレイヤーはCIAの潜入捜査官なのです。テロ組織に潜入して、そして、このゲームでは具体的に、あなたがそこに、えー、あなたがこのテロ組織で働く際には、あなたはえっと...(ジョンさん、話の脈絡を失う。気まずい時間)あなたは、えー、えー、CIA諜報部員 なのです。(自嘲的な笑い)すみません。

司会者:ジム、このゲームをプレイするにふさわしい年齢は何歳だと思いますか? だいたい、人を殺す行為をシュミレートする事自体適切なことでしょうか?

ジム:それは自分で判断すべき事だと思います。私達は自由な世界に生きています。『Call of Duty』のような大変よくできたゲームでもそうですが、暴力的なゲームの一番の論点は、暴力的なゲームと子供達との相互関係には疑問の余地はなく、親が子供にどんなゲームを買い与えるか決めるべきで、良識を使わないといけません。

司会者:ジョン、最後に一言。

ジョン親が買い与えた場合には、子供は確かにゲームを手に入れる事ができます。私には店のマネージャーをしている友達がいるのですが、子供がこのゲームを買いに来るとちゃんと17歳以上かどうか確認しています。子供が「違う」と言えば彼はゲームを売りません。この点小売店はきちんと仕事をしています。それについては何度も証明されています。

司会者:暴力的なゲームを8歳程度の子供がいる家に持ち込めば、それをプレイしてテロリストになるのを止めるものは何もありませんよ。

ジョン:そんなの馬鹿げていますよ! テロリストじゃありません。

司会者:(言いなおして)ゲームの中でテロリストとして。

ジョン:ピクセルで表現された暴力(pixelated violence)ですよ! テロリストではないのです!

司会者:とはいっても暴力です。

ジョン:(目を瞑って)現実の暴力ではありません。違うのです。

司会者:ジョンとジムでした。

この番組を放送した米Foxは、以前は「『Mass Effect』はSe Xbox(セックスボックス)?」(英語)として似たような議論をしていましたが、その時は賛成派も反対派も滑舌に論議を交わしていたので今回ほどのうやむや感はありませんでした。

その時の論議では、論者が「女性を性の対象としてしか描いていない」「何人の女性と付き合うか決めるのはこのゲームでも男性」などと言う論議の対象をちゃんと知らない、『Mass Effect』をプレイしていない人を相手にした論議で、フェアには程遠いものでした。

その点今回の議論では、プレイ経験があるかどうかは不明なものの、ジムことジェームズ・ステイヤーさんが本作をゲームとしては評価している点では「フェア」に一歩近づいているといえるかもしれません。

一方で司会者側の持つ情報の不正確さは、『Mass Effect』議論の際には「Full Digital Nudity」(デジタル・フルヌード)、今回は「テロリストになって人を殺すゲーム」と、相変わらずの、意図的としか思えない不正確さです。

まあ、戦争自体をテロ行為として捉えれば確かに「テロリストとして人を殺すことのできる」ゲームとは言えますが、そこまで意図した発言だったのでしょうか?

さすがに朝の生中継ニュース番組できちんとした議論ができるとは思いませんが、今回の議論、Kotaku JAPANの読者の皆様はどう思われたでしょうか?

 
Brian Ashcraft(原文 /abcxyz)

 

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関連タグ : CALL OF DUTY

掲載日時:2009.11.12 20:00  

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コメント(3)

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    「滑舌に」って言い方はしないよ。
    「活発に」の間違いかな。

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    またまた憶測で…。

    私の基本的な姿勢は過去記事にコメントしたとおりですがテロリストの対場になる意味ってないですよね?
    その思想的な背景、もう一方の正義、を取り上げるのなら意味はあると思うのですが、銃乱射して一般市民を撃ってみたいというニーズに応えての事ってだけでしょう。

    勿論そのパートはゲームの全体に比べるとごく一部でしかないのでしょうが、世界で一千数百万本売るソフトが、金儲けの為なら何でもやるようなマネをするべきではなかったと思います。

    問題は、現実に被害者がいるいないではなく、そんな危険な願望を(個人が抱えているだけならいいのに)表出させた露悪趣味についてです。

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    あまりにもリアルな場面設定で、あまりにもモラルの低い暴力描写はやっぱり考えるべきだと思います。
    「戦争を考える」って言うけど、若い人達にテロリストとして虐殺のシミュレーションをさせる事に意味があるとは思えません。挙句の果てにはただのpixelated violenceですよって…
    「表現の自由」を悪い意味で利用してるというか、真面目な理屈を付けて、結局グレーゾーンのスリルと背徳感を売りにしてますよね。
    銃社会で乱射事件が多発してる現状、少なくとも批判されるくらい文句は言えないんじゃないですかね。

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