『ニュー・スーパーマリオブラザーズ・Wii』レビュー:今すぐWiiを買いましょう
掲載日時:2009.11.18 15:00
新作はそれほど素晴らしい出来のようです。
約2年ぶりとなるマリオの新作アクションゲーム『ニュー・スーパーマリオブラザーズ・Wii』が12月3日に発売されます。20年以上の歴史を持つシリーズだけに、ファンからの期待にこたえるプレッシャーも相当なものでしょう。新たに収録された「おてほんプレイ」機能や、最大4人までのマルチプレイ機能で歴史あるマリオシリーズに新たな風が吹くか...?
すでに本作をクリアした米Kotakuのブライアン・クレッセンテ編集長から届いたレビューをどうぞ。
- 気に入った
ペース:時として『ニュー・スーパーマリオブラザーズ・Wii』は非常に難しいゲームとなります。しかし、プレイヤーが常に失敗を恐れながらプレイする事にはならないように開発側も相当力を入れたようです。マップ中のコースは狂気、熱狂、リラックスの流れでうまくバランスがとられています。このゲームのよく考えられたペースは、とても難しいステージをより忘れられないものにします(他が忘れやすいわけじゃないですよ)。ゲームの流れるようなペースはプレイヤーの集中力を保持させるのに一役買っている感じです。
音楽:『ニュー・スーパーマリオブラザーズ・Wii』の音楽はキャッチーで、ワールドごとに常に変化しています。ほとんどの音楽が過去の作品の音楽を発展させたものですが、それがまたいいんです。
クリエイティブなステージ:このゲームの基本的な内容は、いくつかのステージや分岐点が用意された8つのワールドに分かれています。収録されているすべてのステージを遊ばないでクリアすることは可能ですが、これだけクリエイティブで入念に作られたステージを全部遊ばないのはもったいないです。それぞれのステージはワールドのテーマ(雪、水中、空中など)に準拠しながら独特な特徴を持ちます。この長い歴史を持つシリーズの中で、私のお気に入りの要素の一つがステージのデザインです。クリエイティブな環境以外にも、光と闇の概念を独創的に取り入れたりしています。もちろん各ステージには数多くの秘密や隠しルートが用意されていますよ。
敵のバラエティー:各マップのテーマはこのゲームの重要な要素ですが、常に進化を続ける敵キャラクターたちの背景としても機能しています。もちろん『ニュー・スーパーマリオブラザーズ・Wii』にはクリボーやノコノコの軍隊もいますが、ほかにも過去のゲームに登場した多くの敵キャラクターや全く新しい敵も収録されています。
鬼のような難易度:今までに発売されているほとんどのマリオゲームをプレイしましたが、およそ20年分のシリーズでどれがどれだけ難しかったか数値化する自信はありません。しかし本作が簡単ではないことは断言できます。ときには画面中に動く危険がいっぱいある中、マリオをうまく操作してかいくぐらなければならないこともありました。もちろん本作が一番難しいマリオのゲームじゃない(たとえばスーパーマリオブラザーズ2のほうが難しい)という人もいるでしょうが、このゲームが簡単すぎるという人はいないのではないでしょうか。その鬼難易度も、独特のセーブとヘルプシステムで、誰でも満足できるようになっています。
変身スーツ:マリオの変身が嫌いな人なんているのでしょうか? どんな新しいスーツが用意されているか発見するのも新作マリオの楽しみの一つで、常にシリーズをエキサイティングなものにします。今回は3つの新しいスーツが用意されています。まずはプロペラの力で飛んでゆっくり下降するプロペラスーツ。一見ファイアフラワーに似ているけど敵を凍らせる雪玉を発射するアイスフラワー。そしてかわいいだけじゃなくて雪玉が撃てて泳ぐ速度も速くなって、おまけにおなかで滑れるペンギンスーツ。もちろんキノコやファイアフラワーといったおなじみのパワーアップもあります。そしてヨッシーも。残念ながらタヌキスーツやハチスーツはありませんが、それでも嬉しいセレクションです。
新技:本作は伝統的な操作方法を保ちつつ、不自然に感じないようにマリオの新技が導入されている点が素晴らしいです。ゲームのほとんどは十字キーと1、2ボタン(ヌンチャクを使用するオプションもあり)でプレイします。が、いくつかの技はコントローラーを動かす必要があります。たとえば何かを持ち上げるときは、物の前で1ボタンを押しながらコントローラーを揺らします。また、スピンジャンプを発動するのにもコントローラーを揺らす必要があります。どちらもうまく機能し、ステージをクリアする支障にはなりません。さらに注目なのはより斬新なモーションコントロールの使用です。ボルトの上に立ってコントローラーを揺らして回転させるなんていうのは予想の範囲内でしょう。もっとおどろきだったのは、暗闇を照らすライトをモーションコントロールで動かすことや、十字キーでマリオやルイージを操作しながらコントローラーの傾きで足場を動かすことです。どちらもややこしく聞こえますが、まったく問題なく機能し、ゲーム内でも最高のステージの重要な要素となります。
ルイージタイム:『ニュー・スーパーマリオブラザーズ・Wii』だけでなく、ゲーム業界全体でも最も大きいであろう追加要素が、一人プレイ用モードでの「おてほんプレイ」機能です。「おてほんプレイ」はプレイヤーがゲームの難しい局面で行き詰ったときに自動化でプレイしてくれる機能で、プレイヤーがゲームをクリアせずにあきらめてしまうことを防ぐかもしれません。チートのように聞こえるかもしれませんが、ゲーム内ではそう感じることを最低限に抑えるよう実行されています。
「おてほんプレイ」を作動させるためにはまず同じマップで8回ミスする必要があり、そうするとコースのはじめに「!」のついた緑のブロックが現れます。ちなみにこのブロックは作動させるまでドアベルのような音を鳴らします。作動させると「おてほんプレイを使いますか?」のダイアログが現れるので「OK!」を選択すると自動操作のルイージが代わりにステージをプレイしてくれます。ルイージが拾ったコインやパワーアップはプレイやーのものにはなりません。そしていつでも+ボタンを押すことでルイージと入れ替わってプレイすることができますが、それをすると「おてほんプレイ」は再作動させられません。ルイージがコースをクリアすると「もういちど、今のコースにチャレンジしますか?」というダイアログが現れ、プレイヤーが自分でそのコースにもう一度挑戦するかが選択できます。
「おてほんプレイ」には様々な意味がありますが、一番重要なのはゲームをあきらめてしまうプレイヤーを援助することでしょう。そして勉強にもなります。ルイージのプレイを見ているとコースの難しい部分を乗り越えるヒントがいくつもあります。なのでチートしているというよりは、誰かが遊び方を教えてくれている感じです。また、ワールドの深部で手持ちのライフを使い切ってゲームオーバーになったときに、わざと「おてほんプレイ」を作動させることですでに遊んだコースを飛ばすことに使う人もいるのではないでしょうか。
一つのソフトに2つのゲーム:同じゲームをひとりで遊ぶのと、3人までの協力プレイができることによって、本作はまるで2つのゲームが収録されているかのような感じです。主な理由は友達とプレイすることでシングルプレイとは全く違うゲーム性になるからです。プレイヤーたちはお互いを持ち上げて協力するのも、奈落の底に投げ落して妨害するのも自由。画面内の地上の敵を一掃する、4人同時ヒッププレスといった協力技もあります。新技の追加や、友達が敵にも味方にもなることがゲームに新しい側面を持たせています。
・嫌だった
ちょっとした事:ゲームをプレイしていて気になったことが2つありました。シングルプレイではコントローラーを揺らすことで作動するスピンジャンプが、コントローラーを突然動かしたりした時や頭を掻いたりといったちょっとした動作で偶然作動することも。それを念頭に置いてプレイする必要がありました。
マルチプレイでは味方がミスするたびに全員の動作が一瞬とまることが気になりました。この一瞬で命をいくつの命を失った事やら。
というわけで、クレッセンテ編集長はこのゲームを買わない理由はないと断言しています。
『ニュー・スーパーマリオブラザーズ・Wii』は始めから終りまで楽しい体験だったそう。そして最も重要なのは、このゲームがプレイヤーをお助けする「おてほんプレイ」の初お披露目となったことと、ボーナスでビデオヒントが付いてくることで我々がどのようにゲームをプレイするかを根本的に変えるでしょう。
クレッセンテ編集長はこんなに単純で純粋におもしろいゲームを遊んだのは初代『スーパーマリオブラザーズ』以来だといいます。もし任天堂が消費者にWiiを買わせる口実がまだ必要なら、本作が決定打となるでしょう。
Brian Crecente(原文/ニール太平)
掲載日時:2009.11.18 15:00
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