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飯野賢治さんのライブは『THIS IS IT』...じゃなくてENO!
あの風雲児、イノケンが帰ってきた!
『Dの食卓』シリーズや『エネミー・ゼロ』などで、90年代中盤のゲームシーンをいろんな意味で騒がせた「業界の風雲児」飯野賢治さん。
その押し出しの強い言動と風貌で、あの当時のゲーム業界の代名詞的存在の一人として一般マスコミに登場することも多かったものです。その後、ゲームの仕事からはしばらく離れていましたが、昨年から何本かの新作ゲームを立て続けに発表し、往事を知るファンを喜ばせています。
そんな「イノケン」こと飯野さんが、12月3日の深夜から麻布十番のDeparture Loungeでライブを行います。坂本龍一さんやマイケル・ナイマンさんとも親交が深く、自らのゲームでも作曲を担当していた飯野さんの久々のライブです。
それはいいのですが、PRページに掲載された画像はなんと、あのマイケル・ジャクソンの『THIS IS IT』のパロディ...題して「THIS IS ENO」! 笑撃衝撃の画像は以下でどうぞ。

バーン! どうよこれ! という会心の笑みが想像できるかっこよさです! ...誰ですか、マイケルってよりもアル・ヤンコビックが「BAD」をパロった「FAT」を思い出した、なんて言ってるのは。
1999年にドリームキャストでリリースされた『Dの食卓2』以降、しばらくゲーム業界から離れていた飯野賢治さん。近年は朝日新聞での人生相談コラムの連載や講談社「ファウスト」誌での小説発表など文筆系の仕事で我々の前に登場することが多く、若いKotaku読者の中には「ゲームクリエイター」としての飯野さんを知らない人もいるかもしれません。
もし知らなければ周囲の30代以降のゲーム好きの人に聞いてみてほしいんですが、PlayStationとセガサターンが熾烈な争いを繰り広げていた当時の「次世代機戦争」での飯野さんと彼の会社・WARPの存在感は強烈なものでした。作品のみならずその言動も含め、まさに毀誉褒貶、賛否両論が常につきまとう人物だったと言えます。
特に、当初プレステでリリース予定だった『エネミー・ゼロ』を急遽サターンでのリリースに変更、しかもその発表をSCE主催のイベントで関係者に事前連絡なくサプライズで行うという傾き者っぷりは語りぐさです。
その後、セガとの移籍発表会見時にマイケル・ナイマンが映画『数に溺れて』のために作曲した曲を流し、SCEの流通/生産政策に静かな異議を唱えた...というようなエピソードは、飯野さんがその頃を回想したブログの記事に詳しく書かれています。
昨年、『ちびロボ!』の西健一さんとコラボしたiPhone/iPod touch用ゲーム『newtonica』を発表し、久しぶりにゲーム制作の現場へ復帰した飯野さん。続けて『newtonica』の続編をリリースし、さらに今年の初頭にはWii Wareでパズルゲーム『きみとぼくと立体。』をリリース。
どのゲームも、かつての「次世代機戦争」時代のようなギラギラしてスキャンダラスな「大作ソフト」ではなく、アンビエントでリラクシンな小品です。意外といえば意外ですが、若い頃に暴れ回ったロックスターが年齢を重ねて少し落ちつきアンプラグドなライブを行う、的な居心地の良さを感じる作品で、筆者個人的には感慨深かったのでした。
最後に、飯野さんがTwitterで自らRTしていたのですが(笑)、当時のちょっといい話がつぶやかれてました。
@kenjieno 「D2やしましたっっっ!」ていきなり話しかけたら面白かった?って返されて「マン喫でやったんですぐ死にましたっっ!」と正直に口走ってしまったあたし。でもenoさんは買ってやってよーとは言わず「またやってね」て言った。そんでスキ!ってなったー!
[twitter @ladyborden]
イノケンいい人!
[Kenji Eno Live at Departure Lounge]
(マコ小林)

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