最新記事一覧
最新レビュー一覧

『HEAVY RAIN』のディレクターが語る:「アドベンチャーゲームは死んだ」

2010.01.03 17:00 | コメント[0] | トラックバック[0] | タグ:HEAVY RAIN | by abcxyz

091229HeavyRain.jpg

 
ファーレンハイト』でおなじみ、そして2010年発売予定の『HEAVY RAIN -心の軋むとき-』が期待されるフランスのQuantic Dream。同社の創始者/CEOで、前述の作品のディレクターでもあるデヴィッド・ケイジさんにGameInformerがインタビューしています。

ゲーム業界でよく聞かれる「アドベンチャーゲームは死んだ」という言葉。この言葉についてどう思うのか、「アドベンチャーゲーム」を作っているケイジさんに尋ねています。

たぶん、私もその言葉に同意です。私はアドベンチャーというジャンルをとても楽しんでいますが、同時に、このジャンルはもがき苦しんでもいます。それはおそらく、このジャンルがこれまで進化できずに時代遅れになりつつあり、興味深いものではなくなってきているからです。

「進化」、というとBioWareが最近和製RPGについて述べていた話が思い返されますが...
 

 

しかし、それはあくまでも、ゲームの中のメカニクス、すなわちインベントリマネジメントや、パズル、ダイアログ選択といった部分の話です。アドベンチャーゲームがプレイヤーに提供するある種のゲーム経験においてはそうなのですが、だからといって人々が良いストーリーや興味深いキャラクターへの興味を失ったと言うわけではありません。

確かに、アドベンチャーゲームというとストーリー重視で提示される行動を選択したり、「ポイント・アンド・クリック」ゲームといった感じがしますよね。あとはRPGとかほかのジャンルがアドベンチャーゲーム的な部分を併せ持っていたりといった感じもありますし。

メディアは、ケイジさんの新作ゲーム『HEAVY RAIN -心の軋むとき-』を「アドベンチャーゲーム」としていますが、ケイジさんによれば本作はアドベンチャーゲームではないそうです。

「アドベンチャーゲーム」は、メカニクスで成り立っています。そのメカニクスは、探索、インベントリマネジメント、パズル、ダイアログ選択で構成されています。そしてキャラクターやストーリーは大抵一本道で、カットシーンを通じてゆっくりとしたペースで展開していきます。その定義で言うと本作は「アドベンチャーゲーム」ではありません。インベントリも、アイテムを組み合わせることも、パズルも、延々と続くダイアログもありません。ストーリーはプレイヤーのとる行動を通して語られます

どのジャンルに本作が当てはまるのかわかりませんし、重要だとも思いませんが、パッケージにジャンルを記さないといけないとなると...最終的に本作を楽しむことができれば、プレイヤーがこの作品のジャンルがアクション/アドベンチャーだったかRPGだったかを気にかけることもないでしょう。

『シェンムー』も「アドベンチャー」ではなく「FREE」(Full Reactive Eyes Entertainment)というジャンルだと言っていましたよね。ジャンルはさておいても、この作品は『シェンムー』や『ファーレンハイト』のような、これまでの「アドベンチャーゲームじゃないゲーム」から進化することはできているのでしょうか?

『Heavy Rain』はインタラクティブ・ストーリーテリングへの新たなアプローチをしています。それは(繰り返しの連続でプレイヤーを飽きさせる)ゲームのメカニクスに基づいたものではありません。リアルタイム3Dと時代の先端を行くヴィジュアルが融合し、ストーリーテリングとアクションが混ざり合う、そしてなによりも、プレイヤーが実際にストーリーに対して影響を与えることができるのです。


ゲームの終わりに最後にひとつかふたつカットシーンを見るのとはわけが違います。これは、プレーヤー自らが、自らのストーリーの、脚本家、役者、そして監督となり、様々なストーリーを生きるということなのです。

とても興味深く期待も大きい作品ですが、実際にそこまでできているのかが気になるところです。本作は2010年2月、PS3向けに発売予定です。

 
"Heavy Rain Is Not An Adventure Game" [GameInformer via GameThirst]

(abcxyz)

 

「この記事」を読んだ人は、「以下の記事」も読んでいます

カナダのRPG大手BioWare、「和製RPGの衰退」を語る
「PSP goはゲーム価格をもっと値下げしないと死ぬよ。」
宮本さん、「ジャンプの先駆者」としての自負
Ubisoftは「日本受けするRPG」製作にノリ気
ゲーブ・ニューエルさん「サービスとしてのエンターテイメント」を語る(動画)

 

B002M76PG2
HEAVY RAIN(ヘビーレイン) -心の軋むとき-


remote-buy-jp2._V45733929.jpg

 

新着コメント
この記事へのtweet
コメントする

コメントは承認制となっております。編集部が確認および承認した後に、サイトへ反映されることになるので、多少時間がかかってしまうことがあります。
また、公序良俗に反する内容、個人や団体を誹謗中傷する内容、その他不適切と判断させていただいた内容については、否認または削除させていただく場合もございます。ご了承ください。
Only japanese available.

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL :

お問い合わせフォーム

お問い合わせフォームを表示

お知らせ
Kotakuをより楽しく

Kotaku JAPANの最新情報をお届け

Kotaku JAPAN for スマートフォン

Kotaku JAPAN RSS Feed

Kotaku JAPANのmixiページ

Kotaku JAPAN for モバイル

Kotaku JAPAN編集部
問い合わせ先
編集長
長田真 * | Twitter
副編集長
金本太郎 * | Twitter
編集部
ニール太平 * | Twitter
海外記事
上原理 | Twitter
abcxyz | URL | Twitter
岡本玄介 | URLTwitter
サチ・コクスン | twitter
さんみやゆうな | Twitter
中川真知子 | Twitter
ライター
浅川義人
伊藤ハワイアン耕平
うえだまさおみ | URLTwitter
内田幸二 | Twitter
神尾武司 | URLTwitter
菊地正宏 | URLTwitter
KEI-CO | URLTwitter
zom
でんぱ | Twitter
hachikome
マコ小林
増田(maskin)真樹 | URLTwitter
武者良太 | URLTwitter
吉永大祐 | Twitter
コラムニスト
小太郎 | URLTwitter
jin115 | URL | Twitter
デザイナー
平澤 隆 *
広告営業 問い合わせ先
城口智義 *
土井孝彦 *
阿座上陽平 *
山下恵子 *
碓井真紀 *
広告進行
山本朋子 *
ディビジョンディレクター
尾田和実 * | URLTwitter
ジェネラルマネジャー
長田真 * | Twitter
パブリッシャー
今田素子 * | URLTwitter
* =[mediagene Inc.
サーバー管理
heartbeats
About Kotaku JAPAN
Kotaku JAPANについて
・世界各国のKotaku
US | AU
編集スタッフ一覧
コメントユーザー登録
記事配信中のニュースサイト
exciteニュース livedoor NEWS アメーバニュース ニコニコニュース投稿希望者のお問い合わせ

郵送の方は下記宛へ資料等をご郵送ください。

150-0043
東京都渋谷区道玄坂1-21-14 渋谷TODビル 5F
株式会社メディアジーン
Kotaku JAPAN 編集部宛

広告募集! Kotaku JAPANはスポンサー様のおかげで、今日も更新できています。広告のご出稿をお考えなら、ぜひこちらをご覧ください!
媒体資料をダウンロード
広告に関するお問い合わせ
どうぞよろしくお願いします!

このページの上部へ

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...