アメリカ年末商戦:売り上げランキングと重要ポイントをまとめてみました
掲載日時:2010.01.18 18:00
1月14日、NPDグループが2009年12月のゲームソフトウェア&ハードウェア全米販売数を発表しました。さまざまな噂と予測と期待が渦巻いたアメリカ年末商戦を制したのは、次の顔ぶれです!
まずはソフトウェアから。
ソフトウェア販売本数
- 『New スーパーマリオブラザーズ Wii』 (Wii) - 282万本
- 『Wii Fit Plus』 (Wii) - 241万本
- 『Wii Sports Resort』 (Wii) - 179万本
- 『Call of Duty: Modern Warfare 2』 (Xbox 360) - 163万本
- 『Call of Duty: Modern Warfare 2』 (PS3) - 112万本
- 『はじめてのWii』 (Wii) - 101万本
- 『マリオカートWii』 (Wii) - 93万6100本
- 『アサシン クリード II』 (Xbox 360) - 78万3100本
- 『Left 4 Dead 2』 (Xbox 360) - 72万8500本
- 『マリオ&ルイージRPG3!!!』 (DS) - 65万6700本
(2009年11月29日~2010年1月2日、NPD調べ)
今年こそアメリカ市場で健闘するはずだったPS3のソフトはなぜ1本? そして任天堂が『New スーパーマリオブラザーズ Wii』と並んで目玉に据えていた『ゼルダの伝説 大地の汽笛』はどこに?
ハードウェアの結果と、米Kotaku、スティーブン・トティーロ記者の鋭い分析は以下から。
ハードウェア販売台数
- Wii - 381万台
- Nintendo DS - 331万台
- PlayStation 3 - 136万台
- Xbox 360 - 131万台
- PSP - 65万4700台
- PlayStation 2 - 33万3200台
(2009年11月29日~2010年1月2日、NPD調べ)
海の向こうのこの結果は、納得? 意外? トティーロ記者は目立ったポイントをピックアップして、その原因や背景を次のように分析しています。
ポイントその1:
PS3本体は据置型で2位の座に着いたのに、ソフト部門でランクインしたのはマルチプラットフォームの『MW2』1本のみ。評判の良かった『アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団』は?
分析:
- 『アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団』を買った新規ユーザーもいるにはいたが、発売月の10月で50万本強、年末までの累計が95万本(ソニー発表)ということは、12月だけでランクインできるほどの結果はなかった。
- ゲームで遊ぶためではなく、Blu-Ray プレーヤーとしてPS3を購入した人が多かった。
- PS3購入者の多くが同梱パックを買い、ソフト販売本数に正しく反映されていない可能性がある。PS3購入者がみんなバラバラのソフトを買ったため、ランクインしなかった。
Blu-Rayプレーヤーとして購入した人は実際多いでしょうね。PS3の北米CMもゲームだけではない総合エンターテインメント機器という点を強調しています。それでもソフトのランクインが1本とは...。
ポイントその2:
ソフトウェアのトップ10のうち6本が任天堂のゲーム機用で、ファーストパーティ製ばかり。
分析:
- 任天堂のゲーム機のユーザーはクリスマスにソフトを買い、しかもクリスマスにしかソフトを買わない人が多い。
- 任天堂のゲーム機のユーザーはクリスマスにソフトを買い、しかも任天堂マークの入ったソフトしか買わない人が多い。
- 任天堂のゲーム機のユーザーは派手な赤色や専用コントローラ同梱などの特別なパッケージを好む。
不調が伝えられていたWiiも、結局去年を上回る結果に。それに合わせてWii定番ソフトが軒並みランクインです。でに任天堂がトップセールスの半分を占めるような状態は今に始まったことではないですね。
ポイントその3:
Xbox 360 が据置型の3位にランクダウン。
分析:
- 価格や機能面でXbox 360がPS3より圧倒的に魅力的ではなくなったため。もっと値下げするか、機能を増やす必要がある(無料のWi-Fiアダプタとか)。
- 他社のように、本体購入してまで欲しいと思わせるファーストパーティ製ソフトがない。『Halo3: ODST』も『Forza 3』も新規ユーザーを増やす強力な武器にできなかった。
もし噂の通りにエリートを終了して、250GBのスーパーエリートをエリートの価格で出すなら、早々の再度逆転もありえそうです。Natalは年末まで出ないので、ソニーがモーコンを出す春あたりが値下げのタイミング? あと上の分析2については、今年の『Halo: Reach』をどう展開するかが注目です。
ポイントその4:
『ゼルダの伝説 大地の汽笛』はランク外。販売本数は北米で11月発売の『NewスーパーマリオブラザーズWii』はもちろん、9月発売の『マリオ&ルイージRPG3!!!』にも及ばなかった。
分析:
- 「ゼルダの伝説」シリーズには、マリオほど世代を越えた人気がない。どちらかというとコアなファン向けになりつつある。
- 『ゼルダの伝説 大地の汽笛』は北米でも12月7日発売で、ひと月分の結果が出ていないので、フェアな比較はできない。
- 単純にゼルダはマリオに比べて作品数が少ない。マリオのように年に何本もソフトが出ればブランドとして強くなるはず。
アメリカではマリオと並んで高い人気を誇ると思われていたゼルダシリーズ。だからこそ今回のランク外という結果は気になるんですね。しかし『マリオ&ルイージRPG3!!!』はダークホースでした。
ポイントその5:
ソフトウェアのトップ10のうち、『はじめてのWii』以外の9本が続編タイトルでした。
分析:
- みんな続編が大好きだから売れる。でも出来の良い新しい作品が買ってもらえないのは勿体ない。
- 続編は前作より良くなっていることが多いので、賢い消費者は続編を買う。
- 『はじめてのWii』は画期的な素晴らしい作品なので続編の必要もなく売れる。
- 『はじめてのWii』にはWiiコンが同梱されているから売れる。Wiiリモートが2本目ということで、ある意味「続編」みたいなもの。
うーん、一応ゲームソフトだとはいえ、ランキングに『はじめてのWii』を入れるのはどうなんでしょう...。あと、分析1は確かにそうかもしれないけど、たとえば今回続編がランクインした『アサシンクリード』や『Left 4 Dead』だって、1作目は業界がすでに続編だらけになっている中で評価された作品です。新しい作品だってそれなりに良ければ売れると思いますが...。
さてこのランキング、みなさんはどう思いましたか?
Michael McWhertor, Stephen Totilo(原文1、原文2、原文3/さんみやゆうな)
掲載日時:2010.01.18 18:00
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