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『グランツーリスモ5』レビュー:アラは目立つが、まさにプレミアムなレースゲーム
ようやくボクらの手元に届いた『グランツーリスモ5』、果たしてその仕上がりはいかに?
「リアルドライビングシミュレーター」をキャッチフレーズとする本シリーズ、その車の作り込みに対するこだわりは一目置くべきもの。ライバルスタジオたちからは揃って辛口の評価を受けていますが、プレイヤー目線ではどのような評価がつくのでしょうか?
それでは米Kotakuのアッシュクラフト記者によるレビューをどうぞ。
本作ではカートレースからNASCAR、WRCまで様々なタイプのレースに臨むことができます。過去作品と同様、クイックレースを楽しむことができる「アーケードモード」、そしてレースで経験値やお金を稼ぎながらドライバーとして高みを目指していく「グランツーリスモモード」が用意されています。経験値を貯めることでより難易度の高いレースに参加でき、お金は新たな車を買うのに使用します。
今回はなんと1000台以上の車が収録されており、「スタンダードカー」と「プレミアムカー」の2つのカテゴリーに分かれています。プレミアムクラスに分類される車は外装、内装ともにより緻密なグラフィックで描かれます。チューニングショップを訪れることで手持ちの車をカスタマイズ可能です。
BBCの人気番組「トップギア」のテストトラックを始めとする収録コースに加え、コースメーカーによってオリジナルのコースを作成することもできます。最大16人での対戦をサポートするマルチプレイヤーは単なるオンライン対戦には終わらず、プレイヤー同士の様々なコミュニティーを提供しています。
本シリーズに対するプレイヤーの期待は相当なものかと思いますが、本作はその期待を決して裏切らない出来になっていると言えます。
こんな人におすすめ
ハードコアなレースゲームファンから、レースをゆったり観戦したい人まで全ての人に。膨大なライセンス、車、コースが収録されており、加えてチームの監督としてドライバーに指示をだす「Bスペックモード」、オンラインでの観戦モードといった多彩なモードによりプレイヤーのどんな要求にも答えます。
なぜ注目されているのか
5年の開発期間を経て、『GT5』は今年最大の注目作品として登場しました。ソニーやゲーム業界にとってだけではなく、車好きや自動車業界にとっても注目のタイトルなんです。この作品のためだけにPS3を購入する人もいるでしょうし、彼らがどれだけ本作にハマることになるか想像もつきません。
「スタンダードカー」と「プレミアムカー」の違い
シリーズのデベロッパーであるポリフォニー・デジタルは「プレミアムカー」として200車種に新たに手を加え、豪華なインテリアを再現しています。それによりまさにその車に乗っているかのような感覚を得ることができます。これらのプレミアムカーはゲーム内の新車ディーラーから購入可能。「トラベルモード」ではその息を飲むような美しさを堪能することができます。
対して「スタンダードカー」は中古車ディーラーから購入するのですが、それらは基本的に「中古車感」を感じさせるものになっています。プレミアムカーと比較するとディテールの表現が甘く、中を覗けないように窓にはスモークが張ってあります。
「トラベルモード」とは?
「トラベルモード」とは本作の撮影モードの1つで、京都の祇園や、スイスはベルンのマルクトガッセにて愛車の写真撮影を楽しむことができます。カメラに詳しいプレイヤーであれば、その撮影オプションの数々にきっと満足するでしょうし、そうでない人にも便利なオートフォーカスが用意されています。
ただ1つ残念なのは、このモードがプレミアムカー専用である点。プレイヤーによってはスタンダードカーの中に一番のお気に入りがある場合も多いと思うのですが...。

プレミアムカーの作り込みは脅威的
まさに実際にその車に乗っているかのような感覚が味わえます。しかし以前お伝えしたように、プレミアムカーのリアルさに対してその他の部分の描写は甘いです。例えばビルのテクスチャーがのっぺりとしていたり、観客がコピペであったり。人間の描写は、NASCARのスターであるジェフ・ゴードンほどの人物であっても昨今のスタンダードに到達しているとは言えません。
しかしはっきり言って、そんなの関係ないんです。レースの雰囲気はこれ以上ないものですし、『GT5』のプレイヤーが気にするのはあくまでその部分。本作は車を楽しむゲームですからね。それに、天候エフェクト等を追加するためには犠牲にしなければならない部分もあったのでは?
天候エフェクトの導入
本シリーズのレースはこれまでほとんどが晴れの日中でのレースでした。しかし『GT5』では天候エフェクトを導入し、雨や雪までもを再現しています。ウィンドウに雨滴が、もしくは雪が舞い降り、それをワイパーが取り除くのです(残念ながらワイパーはプレミアムカー専用となっていますが...)。
それに加えて本作では昼夜の概念が追加され、レース体験の幅を広げています。これらの追加要素は本シリーズにとってそれほど重要なものとは思えないかもしれませんが、文字通り「リアルドライビングシミュレーター」に一歩一歩近づくための確実なステップではないでしょうか。
マルチプレイの仕上がりは?
現在のところ、本作のマルチプレイはシングルプレイ同様、まだまだ調整が必要という印象です。悪くはないのですが。
オープンなオンライン対戦に臨みたければ、GTモード内の「オープンロビー」アイコンからアクセスし、他のプレイヤーが作ったルームに参加することになります。しかしこのオープンロビー、マルチプレイが重要な機能で売りの1つでもあるのに、アイコンが小さすぎます。
マッチメイキングはアップデート待ち
今のところマッチメイキングはまだ導入されておらず、オンライン対戦を楽しむためにはオープンロビーから他人のルームに参加するしかありません。オープンロビーの売りの1つは、それがプライベートマッチではないという点。まだ『GT5』は発売されたばかりで、その事を知らないプレイヤーも多そうです。つまりそのような人々のルームに参加するという事は、他人の誕生日パーティーに乱入するようなトラブルを招きかねない、ということ...(筆者も一度その手のトラブルに遭遇しました)。
最近のアップデートでは車両の重量制限などのレギュレーション要素が追加され、オンライン対戦のレベル分けに一役買っています。現在はマッチメイキングの導入など、オンライン対戦に特化したアップデートを計画中のようです。本作のAIの出来の悪さを考えると、骨のあるレースを望むプレイヤーにとっては朗報ですね。
AIの出来について
話にならない、という程でもありませんが、AIが鈍いのは明らかです。シングルプレイは他の車と競うというより、決められたコースを周回する列車と対戦する、といった印象。AIカーの前に出ればコースに沿って押してくれるかもしれません(筆者が実際に体験)。
それぞれのAIカーの動きに大差がないので、シルバーやゴールドメダルを取るためにAIの車列を壁代わりに使う、といった力技も可能にしてしまうなど、「リアルドライビングシミュレーター」としてはあまりにもリアルにはほど遠い仕様。またAIカーは局面によって動きを変えることがなく常に同じラインを走行するため、大抵の場合ひとかたまりになってしまいます。シングルプレイはオンライン対戦のための練習の場と考えたほうがよさそうです。
メニュー操作について
いくつものボックスが立ち並ぶGTモードのトップ画面は見ていてワクワクします。しかし行きたい画面にたどりつくまでに余計なステップが多すぎる印象。他のインターフェイスはマイクロソフトの古いOSを思い起こさせ、常に余計な操作を要求されたり、新しくウィンドウが開いたり、逐一ボタンを押さねばならなかったりします。もう少し洗練させることができたのではないでしょうか。

過去のシリーズ作品との違いは?
ほとんどの場合『GT5』は過去作同様の感覚でプレイすることができます。トライアルマウンテン・サーキットなどお馴染みのコースも収録され、過去作品の経験者にとってはとっつきやすいタイトルです。本作と過去作品との一番の違いといえば、カートレース(最高です)やNASCAR(チャレンジのしがいがあります)等の新要素に加え、しっかりとした作りのオンライン対戦を遂に導入した点です。
『GT5』は単なるレースゲーム以上のものがあり、プレイヤーを長い間夢中にさせるタイトルです。特筆すべき点は、本作は発売されてしまえば「後はプレイヤーがお好きにどうぞ」というタイプのゲームではない、ということ。しかし初めはそう感じたとしても、実際はMMOゲームのように「プレイヤーとディベロッパーによって作りあげられていく」タイプの作品なんです。
ダメージ表現について
グランツーリスモシリーズが素晴らしいのはそのディテールの表現。時に本シリーズは「冷めている」、「面白みがない」等と評価されることがありますが、それは完全なる間違い。逆に本シリーズはレースへの情熱と愛であふれています。本作で追加されたダメージ表現もしかり。
ポリフォニーが再現したかったのは車が壊れていく様ではありません。その証拠に、車同士をぶつけてみてもリアルな音は鳴りません。ただしリアルなダメージが後のレース展開に影響するのです。実際、ゲーム内のチャレンジやチュートリアルは、いかに他の車(もしくはオレンジコーン)に接触せずに通過するかが肝です。レースの鉄則とは車にダメージを与えずに走行すること、そしてそれはグランツーリスモが信条としていることでもあります。
アーケードのレースゲームとはクラッシュを楽しむものかもしれません。もちろんそれはそれで構わないのですが、『GT5』はそれとは真逆のゲーム。なるべく車へのダメージを避け、コーナーにギリギリのスピードで突入し、フルスロットルで抜けることを楽しむゲームなんです。
総括
この5年間、ポリフォニーは究極のレーシングシミュレーターを目指してきました。その努力の結果、大々的な広告と共に登場したのが本作です。
残念ながら完璧な仕上がりとはなりませんでしたが、それでもレースゲームとして素晴らしいものを持ち、プレイヤーを惹きつけるタイトルとなっています。
Brian Ashcraft(原文/上原理)

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- 『グランツーリスモ5』レビュー:アラは目立つが、まさにプレミアムなレースゲーム:Kotaku JAPAN, ザ・ゲーム情報ブログ・メディア 続きを読む



















擁護し切れてない部分が随分増えたな、
提灯持ちも大変だ。
やってみた感想としては確かにレビューに近いものを感じました。
ただやっぱりスタンダードカーの扱いには不満を覚えます。その分プレミアムカーは凄まじいですが。
マイナスな部分もあるがそれを補って余りあるほどのプラスがあるというのが感想です。
このレビューで提灯持ちだ!とはひどいバイアスがかかってるとしか思えない。おそらくGTのプラスの面がまったく見えずマイナスの面しか見えないような酷い色眼鏡を掛けてるんでしょうね