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『アサシン クリード:ブラザーフッド』レビュー:シリーズ最高の出来
短い開発期間で驚きのクオリティ!
前作の記憶がまだ新しい中、シリーズ最新作の『アサシン クリード ブラザーフッド』の発売が間近になりました。Ubisoftモントリオールが手掛けた今作はPS3とXbox 360向けに12月9日にリリースされます。
主人公エツィオの物語を紹介した『アサシン クリード2』からあっという間に『ブラザーフッド』の開発が行われ、少々不安の気持ちを抱えているユーザーもいるかもしれません。しかし米Kotakuのスティーブン・トティーロ記者によれば、そんな心配は無用だそうです。
『アサシンクリード』シリーズの中で最も磨かれた本作の魅力を、続きのレビューでどうぞ!
デビュー作の『アサシンクリード』は感性深い実験的作品でありながら、同じ事を繰り返しプレイするという問題点がありました。2年後、『アサシンクリード 2』はほぼ全ての分野を改善した出来となりました。
それから1年が経ち、リリース前までは可哀想な程に誤解されていた『アサシン クリード ブラザーフッド』は理論上、シリーズの中でベストとなっているかもしれません。
今作では再度ルネッサンス時代のイタリアを舞台とし、主人公である暗殺のエキスパート、エツィオ・アウディトーレ・ディ・フィレンツェの物語がローマで繰り広げられます。16世紀の思想家マキャヴェッリと共に、アサシンの彼はメイン・ミッションをクリアしつつ、バラエティー豊かなサイドクエストもこなす事に。エツィオは長い歴史を持つアサシンとテンプル騎士団の争いの重要な一役となり、2012年が舞台の短い場面ではエツィオの行動を遺伝子レベルで記憶しているデズモンド・マイルズにまで影響を及ぼす事になります。
ひょっとしたら前作を思い浮かべる内容と思われますが、細かいディテールは素晴らしく変化が加えられ、そのうえ今回はマルチプレイも用意されています。
こんな人におすすめ
1. 建物を登ったり、剣を振り舞う暗殺者を想像して心が燃える人。
2. 500年にも渡る歴史にどっぷり浸かりたい知的なあなたへ。
3. 酷い戦闘システムのせいで『アサシンクリード』を楽しめなかった人(改善されました!)。
4. 従来の『スプリンターセル』の様に、その気になれば完全なるステルスなゲームとして遊べる作品を心待ちにしていたゲーマー。
そして、もうひとつ。華麗なルネッサンスのローマにいる事を擬似体験し、コロシアムのてっぺんまで登ってみることを夢見る人。
なぜ注目されているのか
昨年のゲーム・オブ・ザ・イヤー候補だった『アサシンクリード 2』をたったの一年で越えようとしている作品だから。それだけで充分ではないのでしょうか?
前作がリリースされたばかりじゃない?
『トニーホーク』や『トゥームレイダー』のように、毎年発売され質が落ちるシリーズを恐れているゲームファンとしては『ブラザーフッド』はどうなのかと思うでしょう。しかも主人公がまたルネッサンスのエツィオとなると、新しいものが足りないと考える人は確かにいます。
しかし今作は短かくもなければ、つまならなくもない。それより、前作の舞台だったフィレンツェやベネチアを再現した技術を活かし、特徴的且つ個性的なローマを描いています。メインミッションとサイドクエストは『アサシンクリード 2』よりも全般的に面白く、前作より若干短いストーリーのお陰で、飽きる事を避けられます。
今回はマルチプレイがメインじゃないの?
ゲーマーがまず最初に知らされたのは、『ブラザーフッド』にはマルチプレイが用意されているとのこと。そのせいで、本作の主な特徴は『コール オブ デューティー』のようなランクマルチプレイだという間違った印象を持った人もいるでしょう。そうと思いきや、実は20~25時間もかかるシングルプレイキャンペーンがちゃんと用意されているのです。
でもこれって、外伝的なモノでしょ?
前作のエンディングでエツィオが発見したアサシンとテンプル騎士団にまつわるSF的な真実(今作では新規プレイヤーの為に優しく説明があります)は、彼のストーリーに終わりを告げたかのようでした。今回のお話は前作で殺し損ねた法王の息子への復讐が中心となっています。
更に、前のように人物ファイルやロケーションの詳細、そしてミッションブリーフィングと謎解きがシリーズを一貫する幅広い歴史的陰謀に色付けをします。眼の鋭い完璧主義者だったら、全世界の暗殺者の居場所を詳しく知ることが出来るでしょう。
やっぱり、今でも戦闘がシリーズの弱点?
そんなことはありません。
Ubisoftは戦闘を完全に改善することに成功しました。今までの問題点は、プレイヤーと敵の集団で戦いが起こると、敵一人ひとりが攻撃を繰り出すまでブロックをし続けてカウンターを狙い待ちしていた事。これが非常に面倒くさい。
開発元は、最初のカウンターキルから周りの敵をワンボタンコンボで倒すシステムを導入することによって、以前の問題を見事に解決しました。失敗することもありますが、腕のいいゲーマーは最初のキルを利用してバレエのような素早い攻撃を放つことが可能です。
一方、ゲーム開始から数時間で、プレイヤーには他のアサシンを呼び出す能力も与えられます。
プレイヤーがアサシン達を指導できる? だから、『ブラザーフッド』ってワケ?
その通り。
これがシリーズでもっとも面白い新要素となっています。エツィオの手下として、プレイヤーは市民をリクルートし、ひとつのボタンを押すだけで最大12人まで助けに呼ぶ事が可能。アサシン達の経験値は時間の経過によって上がり、より優れた武器、防具や戦術を身につけられます。
そして彼らはヨーロッパ中に、プレイヤーが直接目にしないミッションに派遣する事もできます。ただひとつこのシステムで問題なのが、挑戦を感じないのと同時に困難な決断もない。平凡なゲーマーでさえアサシンが一人も倒される事を避けられます。しかし、とってもクールな新要素ということは確かです。
シリーズの要素は未だに色々取り残されてるよう。壁を登ったり、手首に隠したナイフで人を刺したり。毎度同じものばかりな気もするけど...
前作からの要素やミッションの種類はそのまま残っている物もありますが、今回はちょっとした工夫が加えられています。
例えば、今作でも周囲を確かめるために塔を登る必要がありますが、今回更にその塔などには敵の隊長が配置され、特別な戦術を使って倒さなければいけません。隊長を倒すことに成功すると塔を登れる上、爆破してその近辺を独立し、不動産の投資と改新が可能となります。
もうひとつの例として、今回も身を隠すために売春婦を利用しますが、本作では実績のような挑戦を通して彼女たちの能力を強化(変な意味ではなく)できる形となっています。泥棒と傭兵も似たように新しい工夫が加えられています。被検体16号と秘密のエリアも再登場していますが、ファンとして嬉しいのは、それが更に面白く、手応えのあるものとなっていること。
ただ残念なのが、今まででは単純にゲームとしての楽しさが報酬だったのが、今では迷路の脱出に成功するたびにチーズが与えるかのようになったことです。
で、マルチプレイはどうなの?
一般のユーザーがまだプレイしていないため、どうなのかは難しいところ。
メインモードでは、最大8人のプレイヤーが大勢のAIキャラクターのなかに送り出されます。各プレイヤーは大勢の中に潜みつつ、対戦相手を暗殺しようと、レーダーに表示された相手を追って見つけ出そうとします。
『コール オブ デューティー』と同様に経験値を貯め、アクティブ/パッシブ・アビリティを解除することが出来ます。種類豊富なキャラクターとアビリティが用意されていて面白かったのですが、リリース初期段階では他のマルチプレイゲームと比べてプレイし続けられるものなのかは分かりにくかったです。
なるほど、じゃあもしかして「ゲーム・オブ・ザ・イヤー」の可能性もアリ?
アリです。
このレビューはまだまだある本作の魅力を隠していますが、タイトルの全て(脚本からサントラまで)が最高潮の出来。ミッションのデザインは素晴らしく、コロシアムやパンテオン、そして船着き場やアンダーグラウンドのパーティーなどの場面は特に素晴らしいものとなっています。
シリーズで初めて、全てのミッションが再挑戦可能であり、難易度も調節できる事によって(例:ターゲットを地面に触れずに追う、など)、Ubisoftは飽きないゲームを作ってしまいました。
統括
『アサシン クリード: ブラザーフッド』をプレイして思い出すのは、『GTA バイスシティ』。こんなにスケールのデカい、磨かれた作品な上に、たった一年で前作を完全に超えたのはRockstarの某作以来です。
しかし『ブラザーフッド』はその開発期間ではなく、その質の高さで記憶されることでしょう。エツィオの新しい旅は前作ほどパーソナルなものではないですが、シリーズ中でも最も面白く、史実をより巧みに操っています。
面白い要素が溢れ出そうなほど詰まっている本作、これは『アサシンクリード』の最高の形です。
Stephen Totilo(原文/サチ・コクスン)

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このシリーズは緻密な町の描写が気に入ってたのですが、できれば2と違う時代背景がよかったです
まあそれだとこうも速く発売されなかったことはわかってますが