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E3直前! ソニーは去年の約束を守れたか?

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去年のソニーを採点!

E3直前の恒例企画、今回はソニーの番です。去年の採点結果は空振り多し、という微妙な評価に終わってしまいましたが、今年の結果はどうなるのでしょうか?

なお、この企画はE3 2010におけるソニーの約束について採点を行うものですので、皆さんが気になるPSN障害に関しては対象外となりますので悪しからず...

それでは米Kotakuによるソニー採点結果をどうぞ。
 

 


 
E3とは企業がユーザーに様々な約束をする場。新製品や新作タイトルなど様々なものが含まれます。しかし悲しいかな、約束とは破られるために存在するのというのもまた真実

本日は今年のソニーを採点していきたいと思います。去年の採点結果はあまり芳しいものではなく、野心に燃えすぎたのか虚勢とも言える発言(2009年はPlayStationの年!)が聞かれ、ライブデモの少なさも挙げられました。対してE3 2011での約束はどうなったのか、しっかり判定していきたいと思います。

パッと見た限り、ソニーは去年の失敗から学び、多くの修正を加えてきたように思われます。今年は多くのデモが次々と公開され、一見無謀にも思われたような約束に対しても熱心に取り組んできたような印象です。しかし細かく見ていくと、致命的な矛盾もチラホラ...

 
2010年は3Dの年?

ソニーのE3 2010プレスカンファレンスにて、SCEの平井一夫社長がまず語ったのは、2010年は「プレイステーションがゲーム業界に3Dをもたらした年」として10年後に評価されることになる、というものでした。

採点結果:残念ながらこの発言には同意しかねます。3Dはいまだ転換期にあり、評価の対象とはなりません。そもそも評価できる程のユーザーを獲得していませんからね。発売当初から、もしくはDLCとして、との違いこそあれ、確かに2010年にヒットしたPS3タイトルには3Dに対応したものが多く含まれましたが、3D対応という点がヒットに拍車をかけたのかどうかという点には疑問を抱かざるを得ません。

 
システムアップデートにより3D対応

来たるシステムアップデートにより、全てのPS3が3D立体視に対応する、とされました。

採点結果よくできました。2010年9月に公開されたバージョン3.50のファームウェアアップデートにより、全てのPS3が3D対応となりました。

 
3Dを独占?

110526sony2.jpg平井社長は続けて、PS3は今後「ネイティブな3Dゲーミングを提供する唯一のゲーム機となる」と強調。

採点結果:ここは議論の余地が残ります。今年はXbox 360においても『クライシス2』『コール オブ デューティ ブラックオプス』の2作品が3D対応で発売されました。しかしこの2作品や他の作品の3D立体視とは、両目に対して720pフレームバッファ。対してPS3がサポートするのはフルHDMI1.4、1280×1470の解像度で、それぞれの目に対して720pフレームバッファという設定のフル3D立体視です。マイクロソフトは3Dを売りにはしていないものの、(密かに)あるレベルの3Dはサポートしているのです。

 
3D対応タイトルは20以上

平井社長が繰り返し述べたのは、2011年3月までに、ネイティブに3Dに対応する作品が20本以上発売されるというもの。例えば『Super Stardust HD』、『Mr.PAIN』、『モーターストーム2』、『ワイプアウト HD』等が含まれます。

採点結果よくできました。約束の期日までにおよそ30作品が発売となり、その全てがネイティブ3D立体視に対応していました。PSN独占タイトルである『High Velocity Bowling』から『キルゾーン3』のような大作まで大小様々ではありましたが、約束は守られたと見てよいのではないでしょうか。

 
これでもかと3Dをゴリ押し

3Dに関する約束はまだまだありました。『モーターストーム3』、『キルゾーン3』、『スライ・クーパー コレクション』等のPS3独占タイトルから、『クライシス2』、『モータルコンバット』、『ショーン・ホワイト スケートボード』、『ゴーストリコン フューチャーソルジャー』、『NBA 2K11』、『Tron Evolution』等のサードパーティー製の大作の数々まで全てが3D対応で発売されるとされました。

採点結果惜しいけれど、残念。しかし誰かを責めるとしたら、その相手は約束を投げ出した『ゴーストリコン』になるでしょう。本作はどの機種においても発売予定日がアナウンスされておらず、おそらく今年の10月以降であると見られています。

 
Moveと3Dの出会い

平井社長が最後に約束したのは、『肉弾』、『ミー&マイペット』、『MLB The Show』の3作品はPS Moveと3D立体視の両方に対応することになる、というものでした。

採点結果よくできました。今のところいい感じですよ。

 
PS Moveにおける展望

ここでSCEAのピーター・ディル上級副社長がステージに上がり、PS3のモーションコントローラーであるPS Moveの今後の展開について語りました。ディル氏が確信を持って述べたのは、PS Moveはダイエット目的などのカジュアルユーザーだけでなく、コアゲーマーにもアピール可能な製品であるということ。コントローラーに配置されたボタンは「操作の正確性に必要不可欠」であり、それにより競合機種に対して大きなアドバンテージを獲得したのだとか。

PS Moveの発売は9月19日とされ、ナビゲーションコントローラPlayStation Eye、『スポーツチャンピオン』とのセットで99.99ドルとなる、としました(日本では同様のバリューパックが7980円となっています)。さらに、ソニーから発売されるソフトラインナップはそれぞれ39.99ドルとなる、とのことでした(日本では3980円)。

採点結果よくできました。発売日や価格設定は約束通り。ただしいくつかの作品に関して、39.99ドルという価格に値する仕上がりとなっていたのかどうか、という疑問に対する答えは持ち合わせておりません...

 
『Sourcery』はどうなった?

110526sony3.jpgE3 2010において、2011年春発売の目玉タイトルとして多くの時間が割り当てられたのが『Sourcery』でした。開発者によるステージデモによってゲームシステムの解説が行われるなど、ソニーが本作をPS Move対応作品の主軸の1つと捉えていることは明確でした。

採点結果いまだ姿が見当たらず、発売予定日に関するアナウンスもされぬまま。もしかして開発中止になったのでしょうか?

 
PS Move対応タイトルは40以上に

PS Moveと同時発売される作品は15〜20、そして2010年末には40以上になる、というのが約束でした。

採点結果50点。我々のカウントによると、同時発売タイトルはたったの6作品でした。しかし年末には大きく盛り返し、12月の時点でPS Move対応タイトルはおよそ50作品となりました。

 
既出作品もPS Move対応に

元々PS Move対応として開発された作品に加え、今後のパッチ配信によってPS Move対応となる話題作の数々が発表されました。『トイストーリー3』、『タイガー・ウッズ PGA TOUR 11』、『ヘビーレイン』、『バイオハザード5 オルタナティブ エディション』がそれに当たります。

採点結果よくできました。PS Moveによる操作の是非はさておき、全ての作品が2010年末までにアップデートされました。

 
PSPはまだ死なない

SCEAのジャック・トレットン社長はPSPが今後とも健在であり、そしてPSPのコアテクノロジーは「まだ数年は通用する」、と強調。12月までに70以上の作品が発売されると約束し、「マーカス・リバース」プロモーションによってPSPのセールスが刺激されるだろう、としました。

採点結果:70作品なんてとんでもない、たったの29作品に終わりました。プロモーションキャラのマーカス少年も今や行方不明となっています。

 
PSP新作の数々

PSPにおける新作タイトルの数々がトレットン社長によりお披露目され、その目玉が『Invisimals』というPSPのカメラ機能を使ったAR(拡張現実)ゲームでした。他にも『ゴッド・オブ・ウォー 降誕の刻印』のトレーラーが公開され、さらに『キングダム ハーツ バース バイ スリープ』、『エースコンバットX2 ジョイントアサルト』、『ザ・サード・バースデイ』、『UFC Undisputed 2010』等の発売が約束されました。

そして年末商戦に合わせ、『ゴッド・オブ・ウォー』、もしくは『Invisimals』との2種類のPSPバンドルパックが(北米で)新たに登場するとのことでした。

採点結果とりあえず合格といったところ。上記の作品は全て約束通りに発売されたのですが、ARゲームを売りにした『Invisimals』がユーザーに受け入れられたのか、という点には疑問が残ります。

 
PlayStation Networkの輝かしい未来

110526sony4.jpgE3 2010を目前に控え、ソニー最大の焦点は新サービスであるPlayStation Plusのプロモーションでした。この新サービスは年間49.99ドル、もしくは3ヶ月で17.99ドルという価格(日本では年間5000円、もしくは月額500円)で提供され、加入すると体験版の先行公開、ベータデモへの先行招待、無料のPSNタイトル、テーマ、ミニゲーム、自動ダウンロード、PSNストアでの割引といったサービスが受けられます。

それに加えて、加入して最初の3ヶ月は無料とされ、初月には『ワイプアウト HD』、『INFAMOUS〜悪名高き男〜』体験版、2本のミニゲーム(『Fieldrunners』と『Age of Zombies』)、PS oneのクラシックタイトル『ラリークロス』が無料で用意されるとのことでした。

採点結果よくできました。もちろん皆さんの頭に浮かぶのはPSN障害のことでしょうが、あくまでE3 2010での約束についての評価です。ソニーも現在の事態など予測していなかったでしょう、多分...

 
E3史上最大のサプライズ発表

110526sony5.jpgソニー基調講演での最大のサプライズは、Valveのゲイブ・ニューウェル氏が登場し、『Portal 2』の発売を発表したことでしょう。さらにPS3版が「他機種のバージョンと比べてベストなものになる」と語ったことも特筆すべきです。また、PS3版ではSteamのクラウドサービスにアクセスすることが可能で、自動アップデートのサービスが受けられることになる、としました。

採点結果よくできました。PS3オーナーを歓喜の渦に巻き込むこととなりました。どの機種のものがベストか、という議論はさておき、Steamの件も約束通りとなりました。

 
トレットン社長は「独占」がお好き

110526sony6.jpgトレットン社長による新作お披露目は続き、外部ゲーム企業による数多くのマルチプラットフォーム作品が紹介されたのですが、中にはPS3独占のコンテンツが追加されるものもチラホラ見受けられました。例えば『メダル オブ オナー』や『Dead Space 2』にはシリーズの過去作品がセットで発売されることになりました。(それぞれ『Medal of Honor: Frontline』、『デッドスペース エクストラクション』となっています)

採点結果よくできました。上記に加え、『アサシン クリード ブラザーフッド』や『マフィア2』にもPS3独占のコンテンツが用意されています。

 
『ファイナルファンタジーXIV』が登場する記念すべき年

110526sony7.jpg明確な発売日は明かされなかったものの、スクウェア・エニックスが手がけるMMORPG大作『ファイナルファンタジーXIV』が長編トレイラーと共にお披露目。数多くの他作品とともに、2010年をPlayStationブランドにおける記念すべき年とするはずの注目作でした。

採点結果:ソニーの落ち度ではないのかもしれませんが、約束が破られたのは事実です。本作がPS3で日の目を見るまでは、その評価が覆ることはないでしょう。PC版のヒドい仕上がりによって開発チームを一から立て直さなくてはならなくなり、PS3版の登場はいまだ見通しが立っていません。

 
最終評価:及第点です。

 
残念ながら、『Sourcery』の一件はステージでのライブデモが作品の発売を保証するものではない、という予期せぬ証明となってしまいました。しかし大部分においては約束がよく守られていました

『Portal 2』はソニーの強力な援護となりましたし、PS3独占タイトルやコンテンツも数多く見受けられました。3Dビジネスにはかなり力を入れているようですが、これが新たなテクノロジーの礎となるのか、もしくは一過性のブームに終わるのか、それを判断するのには時間が必要です。

 
One Year Later, Did Sony Keep Their E3 2010 Promises? [Kotaku]

(上原理)

 

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