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『Portal 2』レビュー:期待通りの進化。しかしフレンドは必須!

2011.05.08 21:40 | コメント[0] | トラックバック[0] | タグ:PORTAL , VALVE | by 上原理

『Portal 2』レビュー:期待通りの進化。しかしフレンドは必須!


ファンの期待に見事に応える作品となっているようです。

露出度アップのヒロイン初音ミクMODなど、Kotaku JAPANでも度々関連ニュースを取り上げてきた大人気アクションパズルゲーム『Portal』。

その続編である『Portal 2』が北米では一足先に発売されたということで、米Kotakuよりレビューが届きました。話題のCo-Opキャンペーンを含め、素晴らしい仕上がりとなっているようです。

それでは米Kotakuのトティーロ記者による『Portal 2』レビューをどうぞ。
 

 


 
こちらのレビュー記事、あえて読む必要はないかもしれません。

『Portal 2』がどのようなゲームなのかを知っている人達が気になるのは、本作が前作のように素晴らしい出来になっているのかどうか、定価に見合う価値があるのかどうか、という点であるはず。しかし心配無用、安心してお買い求めください

『Portal 2』がどのようなゲームなのかを知らない人達は、これ以上読まない方がいいかもしれません。既に前作『Portal』を経験したファン達とは違って、初見で受ける衝撃はものすごいものになるでしょうから、あまり事前に情報を集めずにプレイに臨んでもらうことをオススメします。

とはいっても本作に議論の余地があった以上、レビュー記事を書かないわけにはいきませんね。

本作は2007年に予期せぬ大ヒットを記録した1人称視点のアクションパズルゲーム『Portalの続編です。前作の主人公はとある研究所の被験体、ポータルガンと呼ばれるアイテムを使って様々な仕掛けを解いていくことになります。

ポータルガンは2つの「ポータル」を発射することができ、舞台となるアパチャーサイエンス社のラボ内ほとんどの表面に貼付けることが可能。一方のポータルに入ると、もう一方から飛び出します。ゲームの基本情報はこれだけ。しかしこのポータルガンはまさに夢のようなアイテムでした。例えば一方のポータルを壁に、もう一方を天井に貼付けると、壁に向かって歩くことで天井から落ちることができます。

『Portal』の経験者であれば、この作品が宣伝されていた以上の内容を誇っていたことがお分かりでしょう。悪役がいて、話題になったED曲印象的なジョークがあり、そしてその洗練されたブラックユーモアは時にプレイヤーを罪悪感に苛ますものでした。

『Portal 2』はストーリーをより長編に、そして新たなパズルチャレンジ、新たなギミックが追加されています。さらには独立したCo-Opキャンペーンによって前作を遥かに超えるボリュームとなっています。もちろんブラックユーモアも健在ですよ。

 
注目の理由

本作はここ10年で最も高い評価を受けた作品の1つである『Portal』の続編です。それ以上の理由があるでしょうか? 『Portal』が単に一発屋で終わるのか、はたまたシリーズ作品として成功を積み重ねてゆくのか、それは本作にかかっています。

 
良い点

 
やはり『Portal』はこうでないと:主人公はまたもや声なきポータルガンの使い手。前作より露出度を高めた被験体で、ポータルガンを携え、プレイヤーの知恵を頼りにアパチャーサイエンス社ラボのテストチャンバーを乗り越えていきます。それぞれのチャンバーには、渡らなくてはならない亀裂、押さなければならないスイッチ、どう見ても届きそうにない足場などの仕掛けが満載となっています。それらを反射神経ではなく、知恵と2つのポータルを駆使して切り抜けていくのです。

プレイヤーはまたもや悪夢のようなパズルの被験体、しかし解法が分かった時の爽快感は表現のしようがありません。声なき主人公を巻き込むブラックコメディーも健在。賛否両論あるでしょうが、本作ではよりプロットが練り込まれ、演出も洗練されています。ネタバレを避けるため詳細は語りませんが、もし前作のGLaDOS(アパチャーサイエンス社のスーパーコンピューターであり、狂気の操り人形師)による拷問を楽しめたクチでしたら、きっと本作も気に入ってもらえると思います。

 
新たなギミック:本作のパズルは前作よりも複雑なものに。トラクタービームや、壁の性質を変えてしまう特殊なペイントなど、様々な新たな仕掛けが追加されています。(後者のアイデアはもともとインディーズゲームである『Tag: The Power of Paint』のもの。その作品を気に入ったValve Softwareが開発者たちをヘッドハントし、『Portal 2』で同じギミックが登場することになりました。)

 
進化したビジュアル:『Portal』のビジュアルはシンプルなもので、黒、白、グレーを基調とし、人がハイテク科学研究所と聞いてイメージするものにしっくりくるようなデザインとなっていました。そのデザインは印象深く、タレット1つとってもファンが存在するほどです。

本作ではその基調を変えずに、世界をアニメーションで動的にすることでビジュアルを進化させています。『スーパーマリオブラザーズ』や『アサシンクリード』といった作品では静的なステージでゲームが進行するのに対し、『Portal 2』で登場する損傷したラボは、動くピストンや位置を変える壁、崩壊する天井など、動的なステージとなっています。

本作では『ギアーズオブウォー』に見られる「破壊された美」というアイデアを取り込んでおり、そこで何が起こったのか、というプレイヤーの想像を誘います。そしてその修復の様子をアニメーションで見せることによって、眼前に広がる「破壊された美」というものがより強調されるのです。その光景にはきっと息を飲むはずです。

 
スリリングな演出:前作は素晴らしいゲームではありましたが、興奮を誘うようなものではなく、どっしり構えて熟考し、ステージの隅から隅まで調べつつ進んでいくタイプの作品でした。本作も基本的に同じような流れなのですが、壮大でスリリングなイベントが新たに織り込まれています。これらの要素はゲームの難易度に影響を与えることなく、『アンチャーテッド』といった作品のように映画と見まがうかのような興奮を演出してくれます。情熱的な音楽(大抵はインストです)もそこに華を添えています。

 
Co-Opは最高:筆者の一番のお気に入りはこのCo-Opキャンペーンでした。プレイヤーはそれぞれがポータルガンを備えたロボットコンビを操作し、Co-op専用のミッションに挑むことになります。Co-Opキャンペーンのストーリーは薄いものの、大して気にはなりません。

このモードではパズル部屋を1つ1つ解きながら進むもので、全部で5つのチャプターが用意されています。よほどの天才でもない限り、初見では1つのチャプターに1、2時間程かかります。1つのパズル部屋を抜けるごとに進行状況がセーブされるのですが、プレイヤーとしては『Left 4 Dead』のように、チャプター終了まで気を抜かずにお互いを助け合っていくようなシステムにした方が面白かったのではないかと感じます。

注意点として、2人のプレイヤーで計4つのポータルを使って解くパズルは本当に難しいです。シングルプレイヤーとは違って、Co-Opのパズルは頭痛を引き起こすレベル(筆者は平気でしたが)。2人のプレイヤーが腰を据えて挑むようなパズルゲームなどほとんど存在しない中、フレンドと共にじっくり楽しめる珍しいマルチプレイヤーゲームを生み出した『Portal 2』に賞賛を送りたいと思います。(Co-Opキャンペーンはオフラインでの画面分割プレイも可能です。)

 
洗練されたアシスト機能:『Portal 2』の脚本家であるエリック・ウォルパー氏が発売日前に語ったところによれば、本作ではポータルの様々な使い方を徐々にプレイヤーに教えてくれるようなシステムになっており、前作のように特殊なテクニックが要求されるようなことはないそうです。

時には設置されたポータルの向きを修正し、小さなミスが大きなフラストレーションに繋がらないような配慮がなされています。よく注意して見れば本作のクリエイターが用意してくれているアシスト機能に気づくこともあるでしょうが、それらはなるべく目立たないように隠され、なるべくプレイによるイライラを低減するように働いています。

 
ユーモアは健在:ポテト。そしてレモン。ネタバレは避けますね!

 
悪い点

 
リプレイ性は皆無:『Portal 2』には誰しものめり込んでしまうはず。筆者はシングルキャンペーンに9時間以上、Co-opキャンペーンには少なくとも7時間を費やしましたが、どちらも楽しく、また場面の切り替えがとてもスムーズで次から次へと出来事が巻き起こるために、止め時を見つけるのが困難でした。もちろんこれは本作の欠点ではなく、いわば性質です。『Portal 2』は熱中するあまり一気にクリアしてしまう作品なのです。

本作を一度クリアしてしまえば、リプレイに臨むことは中々ないでしょう。本作は『Mass Effect』のように2週目にストーリーが変化するような作品ではないし、近年の『マリオ』シリーズのように、新たなエリアをアンロックするためにリプレイを誘うようなものでもありません。隠し部屋や通路を探す楽しみがあるとはいえ、実績によってネタバレしているものも少なからずあり、本作の2週目を新鮮に楽しめるとは思えません。この作品の楽しみはパズルを解くこと、つまりそれぞれの部屋から脱出する手段の捜索に熱中することなのですから、本作の2週目とは先週既に解き終わったクロスワードをもう一度与えられるようなものです。

ビデオゲームにマルチプレイを実装する意義とは、他者と競うことに普遍の価値を見いだし、ゲームの楽しさを長持ちさせようとすることです。対して『Portal 2』のそれはCo-Opのみで、2人でパズルを解くというもの。初回プレイは大いに楽しむことが出来ても、同じパズルを繰り返すことに喜びを見いだすプレイヤーはほとんどいないはずです。1つの週末を楽しく過ごせればいい、というプレイヤーは何も心配することはありません。しかし長く続く楽しみを求めているプレイヤーにとっては、『Portal 2』はその期待に沿うようなタイトルではありません。

 
総括

『Portal 2』と去年発売された『バイオショック2』には共通する点が多く見られます。どちらも奇妙でユニークな場所を舞台とし、ゲーマー達に愛された作品の続編という立場なのです。どちらもよく練られた脚本を持ち、終盤でゲームにまつわる謎が明かされる、というスタイルでプレイヤー達を唸らせた作品でした。前作『Portal』をプレイ済みの人達は本作で同じような感動を受けることはないでしょう。既に身構えてしまっているはずですから。

前作をプレイしてしまったことで新鮮さが多少損なわれるとはいえ、本作のパズルゲームとしての進化に間違いはありません。ただ規模を大きくしたようなものではなく、より巧妙な仕掛けが用意されています。これは特筆すべきことなのですが、パズルの謎を見つければ終わりというわけではなく、その解法を実行した時の演出がとても優れており、プレイを楽しくさせる一因となっています。

前作『Portal』はよりシンプルで、素直な物語の作品であったかもしれません。ですがその続編である本作はより充実したゲームプレイと、フレンドと共にプレイ必須のCo-Opキャンペーンという見逃せない要素が用意されています。Valveの仕事は的確、素晴らしい作品です。

 
『Portal 2』日本語版はPlayStation 3、Xbox360にて5月19日発売予定。価格は7140円となっております

 
Portal 2 Is The Better Portal, But You Better Bring A Friend [Kotaku]

(上原理)

 

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ポータル 2 特典 マルチプレイ専用「Atlas&P-Body」カスタムスキン付き


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