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[iPhoneアプリレビュー]ドットアートが美しいアドベンチャーゲーム『ソード&スウォーサリー EP』(動画あり)
どこか懐かしく、でも新鮮な驚きに満ちたグラフィックと音楽。
今回ご紹介するのは『ソード&スウォーサリー(Superbrothers: Sword & Sworcery EP)』。遥か昔の時代、旅の少女剣士がひょんなことから手にした魔法の本。そこから始まる神秘の物語...
本作は画面内をタッチして移動したりアイテムを入手したりしながら謎を解いていく、オールドタイプなアドベンチャーゲームです。しかし、本作の特徴はなんといってもそのグラフィック。荒いドットで描かれた、8bit時代への郷愁を感じさせながらも誰も見たことがない新しさを提示するビジュアルです。
「HD時代にリ・クリエイションされたローレゾグラフィック」とでも言うべきこのビジュアルは、最近Kotakuでも紹介したアンディー・ヘルムスさんが所属するカナダのアーティストグループ・Superbrothersによるもの。このゲーム以前にも、同様のテイストの映像作品を発表しています。

ビジュアル同様に特筆すべきなのは音楽と効果音。シンガーソングライターのジム・ガスリーさんによるファンタジックなBGMは、剣と魔法と探求の物語である本作にぴったり。また、風がそよぐ音、狼の遠吠え、草を踏みしめる足音、剣を抜く音、などなどの効果音が実に丁寧に作られていて、基本的に静かなムードで進行するこのゲームの要所要所でいいアクセントになっています。
ゲームを始めるときにヘッドフォンでのプレイをやたらと推奨されるのですが、これは素直に守ったほうがいい、というかこの作品を楽しむためには絶対に必要な条件と言ってもいいでしょう。ましてやiPhoneをミュートにしていては、この作品の面白さの4割くらいは失われてしまいます。なにしろ本作はタイトルに「EP」(アナログレコードのドーナツ盤のこと)の文字があり、スタートメニュー画面はレコードの回転をモチーフにしているのですから。

ゲームを起動すると回転するレコードが。音楽が流れますが、待っていても一向にゲームが始まらない......ん、「ROTATE」? ここでiPhoneを横持ちにすると初めてスタートメニューが表示される、というちょっとしたジャブのような謎解きです。
ゲームはいくつかの章に分かれています。初めの章は、たぶんそれほど迷うことなく進めることができるでしょう。画面内の怪しいところをタッチしたり、人の話を聞いたり、石碑のメッセージを読み解いて謎を解いていきましょう。
途中で敵と戦う場面が出てきますが、ここではiPhoneを縦に持ち替えます。敵の攻撃にタイミングをあわせて防御し、隙を見て攻撃する、ちょっとしたアクション要素のある戦闘シーンです。少しだけ序盤の謎解きのヒントを明かすと、このiPhone縦持ちによる画面切り替えは戦闘だけではなく、「剣を使って何かをする」アクションに必要だということ。本作の謎解きは、このようにiPhone自体の機能を使ったものがいろいろ出てくる、ということは頭の片隅に覚えておきましょう。

しかし、ここでちょっと問題となるのは本作が日本語化されていないということ。メッセージはすべて英語です。難解なストーリーというわけではなく、テキスト量もそれほど多くはないのですが、謎解きのヒントをメッセージで伝える場面も出てきますので、英語が苦手な人には少々敷居が高くなることは否定できません。
ただ、webの翻訳サイトを使えばだいたいわかる程度の英語ですし、その手間をかけてでも攻略したいと思わせる魅力を持ったゲームであることは確かです。『アウターワールド』や『ミスト』のような手探りで進んでいくオールドタイプのアドベンチャーゲームが好きな人はもちろん、『ICO』や『ワンダと巨像』のような世界観・雰囲気が好きだという人にはぜひプレイしていただきたい作品です。
もしもどうしても謎が解けない、英文ヒントの意味がわからない(特に終盤の謎解きはゲーム中のメッセージを読み込まなければいけないので)という場合は、最後の最後の手段として「Sword & Sworcery walkthrough」で検索してみてください......ずばり謎の答えを解説しているサイトがいくつか見つかるでしょう(英語のサイトですけど)。こういうことを書くのはレビューとして掟破りだとは思いますが、日本語化されていないからプレイするのを躊躇しているという方への何らかの安心材料になれば......ということでご了承いただければと思います。
なお、本作はiPhone/iPadの両方に対応したユニバーサルアプリ版(600円)の他に、iPhoneのみに対応した「micro」版(350円)があります。内容は同一ですので、お好みのバージョンでどうぞ。
[Superbrothers: Sword & Sworcery EP]
(マコ小林)
![]()
iPhone/iPad両用[600円]
![]()
iPhone専用[350円]

![]()
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Only japanese available.
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日本人は制約が好き。
そういう気質は、古来より嗜まれる短歌や俳句などに見られる。
あえて制約を入れることで、可能性を無限に広げるっていう感性は、日本人として誇るべきものだと思う。
ゲームの場合においては、技術的な問題でなるべくしてそうなったと言える。だから、そういう感性を以て作品の見えない部分を想像することが、ゲームの製作技術の進歩と共に少しずつ失われていってる気がする。
昔は、確かにドット絵の無表情なキャラや風景が生き生きと動いて見えた。
今はどうだろう。あの頃のように感情移入できるだろうか。
このゲームを見て、そんな事をつい考えてしまった。
決して懐古主義ではなくて、むしろ未来を見据えて、その為に、こういうゲームがやりたくなるのは私だけでしょうか?