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コラム:アップル創始者、スティーブ・ジョブズ氏がゲーム業界にもたらした功績

普及の上ではウインドウズPCに一歩遅れをとるアップルですが、実はアップルは過去35年間ゲームを語るには欠くことのできない存在でした。そしてこの主流には程遠いコンピューターブランドのゲームが、今日のモバイルゲーミングを形作っていったのです。
■ 黎明期はゲーミングプラットフォームの主流だった
10月5日に亡くなられたスティーブ・ジョブズ氏が創設したアップルコンピュータは、1984年のマッキントッシュ以前から1986年頃までの間、ゲームパブリッシングのプラットフォームとして主流でした。あなたがもし30歳以上であれば、ビデオゲームが産声を上げた時代のことも記憶にあるでしょう。学校においてあったApple IIで『オレゴン・トレイル』をつつき、赤痢の大変さを知ったかたもいるかもしれません。1980年代初頭には、「アタリショック」が起き、パーカーブラザーズ、アクティビジョン、エレクトロニック・アーツなどのパブリッシャーはコンピューターゲームへと逃げてきます。その当時はアップルのディスクオペレーティングシステム(DOS)ベースのコンピューター向けのゲームも、コモドールやIBM版と共にリリースされていました。
■ ジョブズ不在時のアップル、ゲームで苦戦
アップルはマッキントッシュ、そしてMac OSへと時代を重ね、1980年代の終わりにはゲームのメインストリームからは遠ざかって行きました。ちなみにこの時代にジョブズ氏も同社を一時解任されています。
DOSを卒業したアップルは、より扱いやすいウインドウインターフェースを採用したため、人気ゲームをPCに移植することがより難しくなりました。それと同時に、マーケットシェアの低さと周辺機器(例えばジョイスティック)のサポートがほとんどされていないこともあり、ゲームの面で難しい状況となっていました。
1980年代後半のアップル製コンピューターでは、主にCompuServe社がシェアウェアタイトルを扱っていましたが、ディスク式のゲームを小売店で見かけることもありました。小売店で売られていたタイトルの中には、例えばパズルゲームの『ダークタワー』や、インタラクティブノベルの『ポータル』(Valveの同名ゲームとは無関係の作品です)などがありました。シェアウェアの中には『グライダー』、『タブリン』、『ゴブラー』(『パックマン』クローン)、『キャッチ・ザ・バズ』などの作品はカルト的な人気を博し、また現在のiTunes Appストアで自作ゲームを発売する姿の元となるものだったとも言えるかもしれません。
1990年代に入ると、システム7が登場しました。システム7ではフルカラーのシェアウェアゲームや、リスクを冒したPC移植なども見られました。アップルがゲームのメインストリームにもう一度近づいていった時期だったのです。IBM製のパワーPCプロセッサーを採用した1990年半ばには、短かったものの、FPS『マラソン』シリーズや『アビューズ』によりバンジー・ソフトウェアのルネサンス時代が訪れました。また、「マック・アディクト」などのMacファンのプレスがゲームに力を注いだのもこの時期でした。これにより、ゲーム製作会社がマッキントッシュに興味を示すようになったのです。ルーカス・アーツは素晴らしいグラフィックの「スター・ウォーズ」タイトル、『ダーク・フォース』から『X-ウイング V.S. タイ・ファイター』までの作品すべてにMac移植版をリリースしていました。あのマイクロソフトですらMacにゲームを提供していた時期もあったほどです。当時はBabbage(今のゲーム・ストップ)やエレクトロニクス・ブティック(現在のEB Games、Game Stopの子会社)に行けばMacゲーム用の棚が存在し、そこには40ドルの価値があるゲームが並んでいた時代でした。
■ アップルに復帰したジョブズ氏、『ヘイロー』で再起を決意!?
しかしアップルの状況は良くはありませんでした。Mac互換機を製造する会社にライセンスを発行するという計画は、Macユーザーの拡大に貢献、Macゲームにも役立ちました。しかし、アップルの最終収益には非常に悪い影響を与えてきていました。1997年には、当時アップルCEOだったギルバート・アメリオ氏がクビになり、創始者のスティーブ・ジョブズ氏がアップルに戻って来ることになりました。互換機製造社へのライセンシングは打ち切られ、アップルの資産とクリエイティビティーを無駄にしていた事業も中止しました。
しかしゲームは無駄な事業とはみなされなかったようです。1999年のMacworldに現れたジョブズ氏は、Macゲームを見て見ぬふりをする時代は終わったと宣言、『ヘイロー』を発表します。バンジー創設者、ジェイソン・ジョーンズ氏のリアルタイムデモンストレーションは聴衆の歓声と共に迎えられました。一方で、その次の年にジョブズ氏に革新的な新作を届けるというバンジーの約束には疑問の声があがっていました。
結局2000年にバンジーがマイクロソフトに買収されることとなり、『ヘイロー』はXboxを象徴するマルチプレイFPSタイトルに成長。アップルがそのクリエイティビティーを手に入れることは叶いませんでした。そして現在、Steamが2009年からMac OSをサポートしているにもかかわらず、アップルのコンピューターでゲームをする人は多くはありません。
■ そして、モバイルゲーミングの巨頭に
2000年はじめ、Macゲーマーは家庭用ゲーム機と、家庭用ゲーム発売後1年ほどで移植版が出るPCに引き寄せられていきます。しかしアップルはゲームの基板を着々と育てていました。でもそれは伝統的なPCのゲームとはすこし違うものだったのです。iPodの出現は、そのトランプカードセットほどの大きさに、音楽を詰め込み持ち歩けるということで、消費者の需要を満たし大人気に。また、現在のデジタル消費の時代の先駆けとなりました。
ジョブズ氏のアップルは、数世代のiPod、iPhoneなどにわたり製品デザインと開発の預言者とも言えるものとなりました。すでにこのころにはオンライン音楽販売業界をiTunesが独占している状態でしたが、今度は新たに「Appストア」を登場させ、アップルのスマートフォンと顧客のロイヤリティーを強化して行きました。独立系のゲーム開発者たちも、Appストアで「1ヶ月で8桁儲かった」なんていう話を耳にして、まるでこれがデジタル版「ゴールドラッシュ」だ、とばかりに集まってきました。
現在のアップルは、iPhoneとiPadの途方も無い成功とともに建ち上がったモバイルゲーミングの巨頭になりました。スティーブ・ジョブズ氏とスティーブ・ウォズニアック氏が始めたガレージ企業アップルが、巨大な成功を収めたアップルとなるまで、ジョブズの人生と共に歩んできた道のりでした。
スティーブ・ジョブズ氏のご冥福をお祈りいたします。
(Image by Adam Lee Rose | Used with Permission)
[via Kotaku]
(abcxyz)

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ちなみに「ストリートファイターII」そのものの稼動=発売はちょうど20年前です。当時のパソコンのスペ...

















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